保守とかリベラルとか言われても
保守とかリベラルとか言われて、「ふんふん」と納得したかのように人の話を聞いていた。しかし、そもそも、片方は日本語で片方は外来語なのか?
保守と言えば、対義語は革新ではないのか?
と疑問が次々と沸き起こり、自身まったく意味が分かってなかった事に気が付いた。
そこで、こんな本を買ってみた。実はずいぶん前に買ったのだが前段だけ読んで放置していた。読まないと勿体ないので車の中で3カ月ぐらいかかって読了しました。
この本の終盤に、アメリカの保守とリベラルの比較が有ったのでまとめてみました。まず、リベラルの対義語は、コンサバティブだった事を今更知る。コンサバって言う言葉の語源はこれだったんだと気づくありさま。
じゃあ、保守に対する日本語はと色々調べてみたのですが、単純には革新と言えるのですが、従来の概念にとらわれないで自由に物事を変化させる思想だと言ってもいいのかもしれません。
アメリカは、コンサバ=共和党、リベラル=民主党と言ってよいらしい。意外だったのは、共和党がいつも戦争を仕掛けている気がしていて、コンサバ=好戦的なのかと思い込んでいた事です。
今時の事象で簡単に言うと、ワクチンなど使わずに免疫力で戦うのがコンサバ、ワクチンでも治療薬でも何でもいいから最新の技術を使えば自分の命をもコントロールできると言うのがリベラルなのでしょう。
リベラル的発想で行くと、人間の努力で地球環境ですらコントロールできると言う感じですね。ところが、コンサバ的には神しか知らぬ自然現象に人間が組するなんて恐れ多いし、無理でしょうと言う感じです。
最近の興味深いニュースを見ました。あえて、朝日新聞から引用。
本来海とは、地上の動植物の栄養が流れ込んで生命が維持されているのに、人間の目から見た見た目の良い環境だけを追求すると、こういう事が起こるのです。う〇こは汚いという概念は、海の生命から見ると間違いなのです。
これは、リベラル的思考が陥りやすい罠です。最近は、二酸化炭素に凝り固まっていますが、地球は二酸化炭素と酸素のバランスで成り立っているのであって、二酸化炭素を極端に減らすと何かが起こるかもしれません。
前出の書籍にも書いてありますが、日本人は自然への畏怖や敬意を文化や思想として、もしくは災害などの原体験を通して身に着けているので真のリベラリストにはなりにくいのだろうなと思いました。