COVID-19を個人的に調査している件 20200502 接触削減について
人と人との接触を総当り戦方式で考える。5人いたとすると
A | B | C | D | E | |
A | * | ||||
B | X | * | |||
C | X | X | * | ||
D | X | X | X | * | |
E | X | X | X | X | * |
4+3+2+1=10回となる。
一人自主隔離したとすると、
3+2+1=6回となる。接触回数は4割削減されている。
10人のグループだとどうなるだろう。
A | B | C | D | E | F | G | H | I | J | |
A | * | |||||||||
B | X | * | ||||||||
C | X | X | * | |||||||
D | X | X | X | * | ||||||
E | X | X | X | X | * | |||||
F | X | X | X | X | X | * | ||||
G | X | X | X | X | X | X | * | |||
H | X | X | X | X | X | X | X | * | ||
I | X | X | X | X | X | X | X | X | * | |
J | X | X | X | X | X | X | X | X | X | * |
実は総当たり戦の試合数計算によく使うのだが、n(n-1)/2の式で計算できる。
10人だと、10x9÷2=45回となる。
1人自主隔離下とすると、
9x8÷2=36回となり、2割減となる。
8割減を目標とすると、9回の接触回数になるので
n | n-1 | n*(n-1)/2 |
1 | ||
2 | 1 | 1 |
3 | 2 | 3 |
4 | 3 | 6 |
5 | 4 | 10 |
6 | 5 | 15 |
7 | 6 | 21 |
8 | 7 | 28 |
9 | 8 | 36 |
10 | 9 | 45 |
参加者が5名と4名の間になれば良い。
4x3÷2=6回 10人中6名減れば80%以上の接触を削減できると言うことになる。8割削減が、10人から8人減らすわけではない事が理解できる。
例えば、駅に集まる人が1時間に1000人いたとする。しかし、この1000人が全員出会うとは限りません。接触の可能性は、時間と広さによって影響するので、それを専門に研究している論文でも読んでみないとわかりません。しかし、それは面倒なのでちょっと大きめと思われる率で考えてみます。
1000人が総当りすると、499500回接触します。これを8割減させるには、9990回まで減らす必要があります。活動する人が447人で8割減が達成できるので553人が隔離すれば良いことになります。しかし、ここまで人が多くなると絶対に相対さない人が出るはずです。仮に50%の人としか出会わないとすると、約55%程度回数になるので、274725回接触することになり、809人にまで減らせば総当たりの接触回数に対して、80%の削減ができます。従って、2割減らせば良いことになります。
政府が言っている8割削減は、総当たりの80%なのかわかりませんが、メディアの報道を見ていると、人出が1000人なら200人まで減らさなければならないと言っているように聞こえます。