アジアでお仕事 3
筆者は、台湾、シンガポール、インドネシアを拠点にアジアに関わって20年以上。その中で考えたことを少ない言葉でつづるシリーズです。
「全て素直になれる訳ではない」
海外に赴任すると、日本にいる時の一階級から二階級上の仕事をしなければならない事があります。むしろ殆どの人がそうなのではないでしょうか。
しかし、やった事がない事に実力が伴うはずがありません。赴任直後によく陥るのが、できない事を悟られないように誤魔化したり、イライラした雰囲気で人を近づけないなどです。また、最悪なのは「なぜ出来ないんだ」と机をたたいたりする人がいます。
私は
「この国ではどうするの?よく分からないので教えて欲しい」と言います。
「この国では?」は日本のやり方は知っているけどと思わせる為の見栄です。
現地スタッフと同じ目線でなどときれい事を言う方もいますが、自分の心を操るのはそう容易い事ではありません。少し見栄を張りながらも、変なプライドで混乱を招かないようにする事も大事だと思います。