鴨周 - Aduck’s blog

日本の事、インドネシアの事思いつくままに

環境問題の分かりやすい言葉にはつられやすい

地球の気象は、人間の寿命メモリで眺めると直線的に変化しているように見える。地球の温度は数年後今より確実に上昇すると考えるのが真っ当である。それ故に、現在世界を上げて温室効果ガスの削減に努力しようとしている。

 

www.asahi.com

 

私が気になるのは、特にヨーロッパに多く見られる環境問題の単純化とヒステリーな政策や運動です。大多数が高等教育を受ける日本では、食物連鎖を知らない人はほとんどいないのではないでしょうか?しかし、ヨーロッパを中心に「クジラを守ろう」などと言った単純でわかりやすい運動が支持されてきました。

 

動植物を体系的に保護するには、食物連鎖を軸とした環境全体を見通して対策をとらなければなりません。現在の体系内では存続しがたい絶滅危惧種の保護的な取り組みとは一線を画します。すなわち、保護すべき動物も体系の中では、食されたり、死んで微生物に還元されなければなりません。そして、人間が食する動物もこの体系の中にあり、そして、人間はこの体系に大きな影響を及ぼす存在であるのです。

 

我々が目に見える近視眼的視点における地球環境の変化は、明らかに温度が上昇しているように見えます。そして、これが洪水などの災害を引き起こす要因だとも言われています。しかし、この気象の未来は非常に予測し難いものなのです。

気象を左右する要因としては、地軸の傾きと公転軌道の変化によって引き起こされるミランコヴィッチ周期と言う説が有力視されてきました。恐らく大きな要因の一つとしては間違いないと思いますが、その周期を乱す大きな外乱が多々存在するため2重振り子のように再現性が無いのが気象です。

 

www.youtube.com

 

現在は、「二酸化炭素」や「カーボンフリー」と言った分かりやすい標語が様々な社会活動に影響を及ぼしています。自然界、いや宇宙における地球の気象はそんなに単純ではありません。クジラを増やしたら、その死骸を食べるため鮫が増えて困っているなんて事が起きています。

 

全てを見通す事は人間には無理です。我々は少なくとも、単純化された言葉に先導された偏ったゴールに進むのではなく、例えば、イチロー選手が守備の時にとっていたポーズの様に、瞬時に左右前後上下に反応できるよな柔軟な姿勢で考える必要があると思います。

 

因みに、気象はいつ発散系に移行し、変動する気候になるか分からないそうです。