鴨周 - Aduck’s blog

日本の事、インドネシアの事思いつくままに

ワクチンの有効性についての考察

ファイザー社のワクチンが91.3%の有効性が有ったと言う報道を見るとすごい効果があるように感じます。とは言うものの、ワクチン接種はある程度のリスクが有りそのリスクを承知の上で摂取しなければなりません。じゃあ、どうやって自分にとってのリスクを考えれば良いのでしょうか?

 

【仮定1】有効性80%のワクチンが有るとする。今流行しているウイルスは80%の人が罹患する大流行である。

 

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10人中8人が罹患する可能性が有る

10人のモデルで考えると、80%の罹患率であるので8人がウイルスに感染するリスクを持っています。そこに、80%の人に有効なワクチンを投与したとします。

 

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全体の64%に有効性がある

8人に対して80%の有効性があるので、約6.4人がワクチンの恩恵にあずかれれると言う事になります。

 

【仮定2】有効性80%のワクチンが有るとする。今流行しているウイルスは50%の人が罹患する流行である。

 

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10人中5人が罹患する可能性が有る

10人のモデルで考えると、50%の罹患率であるので5人がウイルスに感染するリスクを持っています。そこに、80%の人に有効なワクチンを投与したとします。

 

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全体の40%に有効性が有る

 

5人に対して80%の有効性があるので、約4人がワクチンの恩恵にあずかれれると言う事になります。

 

【仮定3】有効性80%のワクチンが有るとする。今流行しているウイルスは10%の人が罹患するちょっとした流行である。

 

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10人中1人が罹患する可能性が有る

10人のモデルで考えると、10%の罹患率であるので1人がウイルスに感染するリスクを持っています。そこに、80%の人に有効なワクチンを投与したとします。

 

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全体の8%に効果が有る

1人に対して80%の有効性があるので、約0.8人がワクチンの恩恵にあずかれれると言う事になります。

 

【考察】そもそも、罹患する確率は流行が終わらないと正確につかめないため、現在進行形の段階でワクチンのリスクをどう評価するかは難しい問題です。ワクチンを皆で打ったために罹患率が下がったと言う予防効果も有るためです。インフルエンザのワクチンなどはそのような予防的効果を見据えて、しかも副反応がある程度予想できるのでさほど心配ないと思われているのだと思います。

では、現在の新型コロナウイルスはどうかと言うと、ほぼワクチンなしで今まで来た累計陽性者が50万人弱です。1億人が接種対象とすると約0.5%の罹患率となります(本当は陽性者=感染者ではないのですが多めに出るのでそのままとします)。

 

1000人のモデルで考えると、1000人中5人が罹患する可能性をもっており、その中の80%が有効と言う事で4人がワクチンの効果を享受できることになります。言い換えると、996人は無い恩恵の為にワクチンを打つと言う事になります。

 

日本人の副反応は100万人あたり206人と言う数字を使うと、約0.2%なので、966人x0.2%で、約2名弱の副反応が発生します。

1億人モデルにすると約20万人がワクチンの効果を享受する立場にないにもかかわらず副反応を引き起こすと言う事になります。0.2%の確率です。0.5%の罹患の可能性と0.2%のワクチン副反応とりあえずは、ワクチンを売った事による副反応の方が罹患する確率を上回っていると言えます。